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大文字五山の送り火

大文字五山の送り火 - 京都市 - 2010/08/16

概要

大文字五山の送り火

大文字五山の送り火

毎年8月16日の夜、京都の夏の夜空に浮かび上がる「大文字」・「妙・法」・「舟形」・「左大文字」・「鳥居形」の五山のかがり火。

京都の夏の風物詩・伝統行事で、送り火そのものは盆の翌日に行われる仏教的行事。お盆に帰ってきたお精霊さん [おしょうらいさん] と呼ばれる死者の魂を、再びあの世へと送り出す行事です。

京都市内をはじめ、市外からも見ることができます。

起源・歴史

起源は俗説あるものの、古いものでは平安時代、資料より江戸時代前期~中期には大文字、妙法、舟形の火が灯されていたという。

五山

大文字・大文字山

五山の送り火:大文字

五山の送り火:大文字 (kazu氏撮影)

所在地 京都市左京区浄土寺七廻り町 [じょうどじ・ななまわりちょう]
山名 大文字山 [だいもんじやま] / 別称:如意ヶ嶽
火床数・ほか 75基、薪数:600束、松葉:100束、麦わら:100束
大きさ 一画:80m、二画:160m、三画:120m
保存会 大文字保存会 (浄土院檀家)

京都市東部、東山三十六峰に属する如意ヶ嶽の支峰・大文字山で灯される「大」の送り火。五山の送り火の代表的な送り火。

浄土寺 [じょうどじ] に伝わるところによると、大の字は人の形を表し、人間の75の煩悩を燃やし尽くすといった意味があるとのこと。1853年(嘉永6年)の資料に記述があるものの、それ以前の資料は焼失しており、成り立ちなどの詳細は不明。

平安時代初期に、弘法大師(空海)が始めたという説、室町時代中期、足利義政が始めたとする説、江戸時代初期に、近衛信尹が始めたとする説があるという。

妙法・西山と東山

五山の送り火:妙法

五山の送り火:妙法 (kazu氏撮影

所在地 京都市左京区松ヶ崎
山名 西山・東山 / 西山別称:万灯籠山、東山別称:大黒天山
火床数・ほか 妙103基・法63基、薪数:400束、松葉:170束
大きさ 妙は一画最大95m、法は一画最大75m
保存会 松ヶ崎妙法保存会 (涌泉寺檀家)

京都市北部、松ヶ崎の西山と東山に灯される「妙」と「法」の「妙法」の送り火。

松ヶ崎の麓にある涌泉寺 [ゆうせんじ] に伝わるところによると、鎌倉時代の1307年(徳治3年)当時の住職が創建時の天台宗より日蓮宗に改宗し、鎌倉時代末期に日蓮聖人の孫弟子にあたる日像上人が、村人に法華経を説き、一村をあげて日蓮宗に入ったとのこと。そのとき、日像上人が西山に「妙」の字を書いたと伝えられています。東山の「法」の字は、それより遅れ江戸時代に下鴨大妙寺の日良上人が書いたと伝えられています。

船形万燈籠・妙見山

五山の送り火:舟形

五山の送り火:舟形 (kazu氏撮影)

所在地 京都市北区西賀茂船山
山名 妙見山 / 別称:船山
火床数・ほか 79基、薪数:500束、松葉:130束
大きさ 帆の高さ93m、船の長さ206m、船の高さ40m
保存会 船形万燈籠保存会 (西方寺檀家)

京都市北西、西賀茂に位置する妙見山に灯される「舟形」の送り火。

妙見山の麓にある西方寺 [さいほうじ] に伝わるところによると、西方寺・開祖の慈覚大師円仁が847年(承和14年)に唐留学の帰路に暴風雨に合い、南無阿弥陀仏と書いた紙を海中に投じて「四海泰平」と祈念すると雨風が静まって無事帰国することが出来きた故事にちなんでいるとのこと。

そのほか諸説もあり、910年(延喜10年)の疫病発生時に、東山の「大」に対して「船」を乗ると見做して「大乗仏教」を表しているという説もあります。

左大文字・大文字山

五山の送り火:左大文字

五山の送り火:左大文字 (kazu氏撮影)

所在地 京都市北区大北山鏡石町
山名 大文字山 / 別称:左大文字山
火床数・ほか 53基、薪数:400束、護摩木:3,000本
大きさ 一画:48m、二画:68m、三画:59m
保存会 左大文字保存会 (法音寺檀家)

京都市北西、大文字山(左大文字山)に灯される「大」の送り火。東山の大文字と対する「大」の送り火で、「左大文字」と呼ばれています。

起源は諸説あり、左大文字の送り火計画は江戸時代初期よりあったものの、始まったのは江戸時代中期以降と伝えられています。延宝年間(1673年~1681年)の「山城四季物語」には記載されており、その頃には始まっていたとみられます。

鳥居形・曼荼羅山

所在地 京都市京都市右京区嵯峨鳥居本一華表町
山名 曼荼羅山 [まんだらやま] / 別称:仙翁寺山
火床数・ほか 108基、薪数:108束
大きさ 一画:48m、二画:68m、三画:59m
保存会 鳥居形松明保存会 (有志)

京都市西、嵯峨の曼荼羅山に灯される「鳥居形」の送り火。

起源は諸説あり、弘法大師が石仏千体をきざんでその開眼供養を営んだときに点火した、稲荷大社のお灯明として焚かれた、愛宕神社と関係がある、の3説がありますが、現在は愛宕神社との関係が有力ではないかと考えられています。

絵画としては1660年(万治3年)の「洛外図」に初見され、1772年(安永元年)の「翁草」にも登場しています。

松ヤニの入った松を使用するため、ほかの山とは炎の色が異なり、オレンジ色になっています。また、親となる火床から松明を持って各火床へ点火するので、「火が走る」とも称されています。

外部リンク

五山の送り火の各山・保存会の連合会:京都五山送り火連合会

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