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ため池百選

京都府下のため池百選

京都府下のため池百選

ため池百選とは

ため池百選の概要

農林水産省が公募により、全国に約21万あるといわれるため池の中から、特に「農業の礎」・「歴史・文化・伝統」・「景観」・「生物多様性」・「地域とのかかわり」に富んだ100のため池を選定したもの。2010年 (平成22年) 3月25日に公表されました。

ため池百選選定の理由

全国に約21万あるといわれるため池の多くは長い歴史を有し、農業用水の水源として農業の礎を担うとともに、地域の文化にも深く関わり、周辺の農地や里山と一体となって多様な生物の生育・生息の場となっています。また豊かな自然環境とのふれあい・やすらぎの場、さらには環境教育の場など、多様な役割も発揮できる場であり、地域振興の核となる可能性を秘めています。

他方、農業者の減少・高齢化に伴い、従来のようなため池の維持管理が難しくなり、防災面での脆弱化や多様な役割の発揮が困難になることも懸念されています。

このため、「ため池百選」を選定し、地域にとっての資源であるため池が、地域活性化の核として保全・活用される取り組みの機運を醸成するとともに、ため池の有する多様な役割と保全の必要性について国民の皆様のご理解とご協力を頂くための契機といたします。

農林水産省農村振興局より:http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/index.html

ため池の概要

ため池とは?

ため池とは、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、主に農業 (灌漑) 用水を確保するために水を貯えて取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。

日本全国に約21万箇所あり、特に雨が少ない瀬戸内海周辺に多く存在します。全国の70%のため池が近畿地方、中国地方と四国地方で占められます。

ため池の歴史

ため池は、新田開発や用水不足解消を目的に、古代から近代にわたる長い歴史の中で築造され、現代に至っても貴重な水源として農業の礎の役割を果たしています。

古代では池の開穿は国家的事業として行われ、古代の農事振興に重要な役割をもっていたことが知られています。また、奈良時代には行基や空海がため池の土木事業を行ったことが伝えられており、江戸時代になると藩の新田開発に合わせて用水路などとともにため池が作られました。

明治時代以降は、ため池に替わってダムなどが造られはじめたことで、小規模のため池は放置されるケースが多くなっています。

日本の歴史の中では、江戸時代に最も多くのため池が造られています。

京都府内の「ため池百選」に選定されたため池

広沢池

ため池百選:広沢池

ため池百選:広沢池 (kazu氏撮影)

京都市右京区の嵯峨野にある周囲1.3kmほどの池。日本三沢の一つ。別名遍照寺池 [へんしょうじのいけ]。

平安時代の989年 (永祚元年)、遍照寺の建立にあわせて庭池として本堂の南に造営されたのものとも、嵯峨野一帯を開墾した渡来系豪族の秦氏一族が溜池として造ったとも言われています。一時は廃れましたが、明治時代に地元の人々の協力で修復されました。

1969年 (昭和44年) に古都保存法の歴史的風土特別保存地区に指定されました。池の西側には池へ突き出るような形の観音島と呼ばれる小さな島があり、橋が架けられています。島の内部には石像の千手観音が祭られ、先端には弁天堂があります。現在は鯉の養殖が行われています。

毎年年末には、池の水を完全に抜き、溜まった土砂を排出して池底を日光にさらすことで有機物の分解を行う池干しが行われています。

〒616-8301 京都府京都市右京区嵯峨広沢町

大正池

綴喜郡井手町にある池。

現在の大正池は、1953年 (昭和28年) に南山城水害によって決壊した2つの農業用ため池 (旧・大正池、旧・二ノ谷池) を旧・二ノ谷池跡に再構築したモノ。1960年 (昭和35年) に完成した京都府唯一のコンクリート造による農業用ため池。

貯水量22万トンを誇り、豊かな自然環境の中で自然と触れ合うことのできる場として、1994年 (平成6年) から森林整備や親水施設の整備が京都府営事業として実施。2002年 (平成14年) からは井手町の事業として管理施設などの整備が行われ、2004年 (平成16年) の春より「大正池グリーンパーク」として開園しました。

親水施設、キャンプ場、グラウンドや散策道などが整備され、水辺遊びから魚釣り、キャンプ、ハイキングなどのアウトドアレクレーションが楽しめます。

〒610-0301 京都府綴喜郡井手町多賀小一ノ谷

佐織谷池

舞鶴市にある池。読みは [さよりだに]。

江戸時代に造られたとされるため池で、海が近いために塩分を含む由良川の水が農業に適さないため、現在でも下流の水田を潤す唯一の水源となっています。

森鴎外の小説「山椒大夫」の安寿姫のお墓があり、舞鶴市の指定文化財に指定されています。安寿姫の命日 (7月14日) 前後には慰霊祭が行われ、池周辺に提灯やフロートキャンドルが並べられます。

舞鶴市 佐織谷池

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